事件→仲介→宴会
昨日とはうって変わって、やや涼しさを感じる日だった。
「布団でも干すかなぁ…」
そう思って俺は、ベランダに出た。
するとどうだろう。
マンションの入り口付近から、なにやら男同士の争う音が聞こえてくるじゃないか。
喧嘩か!?
俺はすぐさま部屋へ戻り、防弾チョッキを着込むと、勢いよく外へ飛び出した。
やはり、喧嘩だ。
あっ!!!
Chacaさんとイリエさんじゃないか!!!
Chaca&イリエ「あ、JUNさん」
俺「なにやってるのさ、我が家の前で」
Chaca&イリエ「いや、どっちかの家で酒でも呑もうかと思って、二人で酒を購入したんですが…」
俺「ほう」
Chaca&イリエ「お互いに自分の家で呑もうってことで、言い争いしちゃってました(照)」
俺「そうか。でもな、どうせその袋の中身は発泡酒だろ?俺のうちへこいよ!ギネスもあるし、旨いワインも開栓時だから」
Chaca&イリエ「え!?良いんですか!?」
俺「当たり前だろ。そうだ、“いつものように”小遣いもやろう。お前等は可愛い後輩だから」
俺「ほい、今回はちょっと少ないけど」
Chaca「“いつも”有り難う御座います!」
俺「ほい、今回はちょっと少ないけど」
イリエ「“毎週”恐れ入ります!!!」
俺「いいさ、また頑張って稼ぐから気にするな」
…とまぁ、“いつも通りの流れ”で酒を呑んだ。
この二人はいつも、フラリとやってくる。
ま、俺の家って通り道だしな。
俺はこの可愛い後輩達と鉢合わせる毎に、お小遣いを上げることにしている。
もう習慣って云うか、拘りだよね。ここまで毎回だと、な。
お盆も過ぎて、夏って季節はもうすぐ終わるのかもしれないけど、俺達の夏はまだ終わらない。
潮騒やカモメの声は遠くてよくきこえないけど、お前等の楽しい笑い声を聞ければ、俺はそれでいいのさ。
-END-
演出・監督
世界のJUN
出演~
Chaca
イリエ
JUN
加○剛(友情出演)
小道具~
俺の貴重な生活費(回収済み)
みんなで買った発泡酒とか
※小道具に使用した発泡酒・食品は、撮影終了後に出演者一同で美味しくいただきました。