6月
28
2007

ツースーをドイメーダーオーしたい

久しぶりにスーツを新調したい思っている。
最後に作ったのは確か、2年程前であっただろうか。
勿論、オーダーメイドによるモノである。
しかし、この時に誂えたスーツであるが、残念ながらあまり気に入ってはいない。思うに、職人との折り合いが良くなかったのであろう。彼が、己の拘りを押しつけてきたからである。
今回は、前々から一着欲しいと思ってたクラシック・スタイルの三揃えをオーダーしたいと考えている。動きやすさや流行とは一線を画す、紳士としてのスタンダードなスタイルに魅力を感じているからである。
最近は馬鹿げたことに、“チョイ悪”等と云う巫山戯たブームが起こっている。「マフィア役のデニーロのように、ブランドの洋服をラフに着崩して云々」等と書かれているけれども、マフィアの雰囲気は決して“チョイ悪”等ではなくて、完全なる“悪”だと思うのだが…
このブーム、若しくはこの着崩すといった概念に中途半端に乗っかる阿呆には呆れる。
「私服可の会社だが、服を選ぶのが怠いのでスーツにノーネクタイにしている。楽だし」
…開いた口がふさがらないとはこのことである。
恐らく、パンツはプレスもされず、シャツは自宅で洗い、素人仕事のアイロンを掛けているか、或いは形状記憶だからとクローゼットにたたき込まれたモノであろう。靴は毎日磨かねばならぬのに、磨かれていない。一体全体、スーツの何処が楽なのだろうか?寝る前に翌日着ていく服を選ぶ方が、遙かに楽ではないか。この人物は果たして、脳に重大なダメージでも受けているのだろうか?
さて、スーツのズボンには本来(伝統的には)、ベルトは好ましくないのである。サスペンダーこそが相応しいのだ。何故ならば、サスペンダーはズボンのシルエットを崩すことがないからである。
ただし、サスペンダーを着用するにおいて、忘れてはならないことがある。
「サスペンダーは下着と同じ扱いである」
と云うことだ。人前でサスペンダー姿をさらすのは、恥ずかしいの一言に尽きる。
だからこそ、サスペンダーを着用する場合は、ベストの着用が必須となるのである。
ボタンは2つが良いだろう。サイドベンツ(センターは単数でベント)が良いな。チェンジポケットも欲しいし、ズボンの裾は勿論シングル(ダブルは山道で汚れを最小限に押さえる為のものである)だ。
等々を考えていると、スーツをオーダーするのが待ち遠しくなる。

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