1月
25
2007
長靴をはいた猫
シャルル・ペロー(著)/澁澤龍彦(訳)
長靴を履いた猫・赤頭巾・親指太郎などを含む短編集です。
日本では、シャルル・ペローの童話よりもグリム童話の方が有名かもしれませんが、あちらが概ねハッピー・エンドで子供向けなのに対し、シャルル・ペローの童話はエロティシズムや残虐性を帯びています。
例えば赤頭巾などは、ペローの童話では狼が赤頭巾の服を脱がせ、ベッドに寝かせ、最後には食べてしまいます。
澁澤龍彦の訳がとてもしなやかで、エロティシズムや残虐性に美しさを付加しています。
片山健さんの挿絵がまた秀逸です。基本的にみんな目がイッてます。
コケティッシュ且つフェティッシュです。
兎にも角にもティッシュまみれ。
<74~75頁より抜粋>